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MUVEIL MAGAZINE
vol.61
MUVEIL×BE@RBRICK
ひとつの文化を形成する過程

MUVEIL MAGAZINEvol.60でご紹介した大人こそ楽しめるICHIGO COLLECTION。 イチゴのお祝いはまだまだ続きます。 世界を魅了し続けフィギュア文化を新たなフェーズに到達させた株式会社メディコム・トイによるBE@RBRICK。MUVEIL15周年を記念しイチゴを装ったBE@RBRICKが登場します。


BE@RBRICK MUVEIL “Strawberry Pattern” 1000%
BE@RBRICK MUVEIL “Strawberry Pattern” 100% & 400%

MUVEIL MAGAZINE vol.61では、赤司竜彦メディコム・トイ社長にインタビューさせていただきました。創業のきっかけからBE@RBRICK誕生秘話を伺います。


Tatsuhiko Akashi's INTERVIEW


創業されて25年以上経ち、王道のキャラクターフィギュアのみではなくアートやカルチャーのネタも幅広いアイテムに落とし込んでいるフィギュア業界の中でもかなり異端(良い意味で!)な印象がありますが、創業のきっかけを教えてください。


メディコム・トイは、実は私が設立する前に働いていた会社のおもちゃ部門としてスタートしたのが始まりです。当時私は、ベンチャーのIT企業で、プログラマーとクライアントの間に立って通訳のような動きをする、プロデューサーのような仕事をしていました。給料は良かったのですが、使う暇がない忙しい生活をしていたある日、ファイヤー通りにあった「Zaap!」というアメリカのインポートトイを扱うお店に知人に連れていってもらったことがきっかけで、その世界にすっかり魅了されてしまったんです。大人がおもちゃを買って楽しんでもいいんだ、というカルチャーショックを受けましたね。元々凝り性なので、買い集めるにつれてどんどんのめり込み、遂には自分でもお店を始めてみたくなり、社長に副業を認めてもらって、恵比寿に3畳ほどの広さのお店を開くことができました。



しばらくは本業を終えてからお店に立ち寄る生活をしていたのですが、輸入販売だけでは飽き足らず、次第に「自分だったらこう作るのに」という想いが大きくなっていきました。その想いを抑えきれず、社長に改めて直訴したところ、会社の一事業部として、おもちゃ作りを始めさせてもらうことになりました。そこからしばらくはプログラム開発の仕事や音楽事業、恵比寿のお店と並行して、“四足のわらじ”のような状態だったのですが、やはり仕事に対する情熱の差は見えてしまうらしく、1年ほど経ったある時、社長に呼び出されて「ほんとはおもちゃの仕事しかしたくないだろう」と言われまして…。結果として、所属していたその会社の名前から“メディコム”を引用して、1996年に分社独立するかたちで「株式会社メディコム・トイ」を設立しました。



BE@RBRICKはいろんなブランドやアーティストとのコラボレーションをされていますが、コラボレーションするにあたってのルールや決まったコンセプトはございますか。


BE@RBRICKは白地の立体キャンバスのようなもので、その表現の可能性は無限に広がります。9つのパーツ(頭・腕・手首・胴体・腰・足)以外には何も付け加えず、原則はプリントという技法だけでデザインするという基本ルールのもと、世代やジャンル、国境を超えたクリエイターの皆さまと数千に上るコラボレーションを重ねてきました。コラボレーションの企画を進めるか否かの基準ですが、すべては面白いか、面白くないかにつきますね。面白ければジャンルは何でも構いませんし、むしろその振り幅が大きければ大きいほど、BE@RBRICKの可能性も広がっていくように感じます。これまでに交わることのなかったアーティスト同士をBE@RBRICKというキャンバス上で掛け合わせることによって、新たな化学反応が生まれることもあります。




BE@RBRICKはコロナ禍を経て、フィギュアからアートの領域にまで昇華し、現在世界中にコレクターがいるフィギュア界の代表というところにまで成長された印象があります。BE@RBRICKの誕生のきっかけを教えてください。


メディコム・トイで商品を作り続けていくうちに自然に生まれた、というところでしょうか。BE@RBRICK誕生前年の2000年に、その礎となる「KUBRICK」というオリジナルブロックタイプフィギュアを作っているのですが、これは当時、精巧でリアルなフィギュアを求めるニーズの高まりに対して、ある種の反動として生まれたものでした。マーケット全体がよりリアルに、より複雑に、という足し算の法則で動いていていた中、本体を9つのパーツで構成するという斬新さが受け入れられて、KUBRICKは様々なキャンペーンやプロモーションで使っていただきました。
特に、ティム・バートン監督の『猿の惑星』日本公開時には、前売り券のノベルティとしてKUBRICKを付けた結果、当時の映画の前売り券の新記録を達成しました。その成功により、同様のオファーを多数いただいたのですが、映画会社や広告代理店の仕事のスピード感に対応するためには、さらに生産工程を簡略化していく必要がありました。 その解決策として「商品のフォルムはフィックスさせて、外面のペイントや質感だけで表現する」というアイディアを思いついたのですが、肝心のフォルムがなかなか決まりませんでした。
そんなある日、新聞で偶然「テディベアが2001年で100周年を迎える」という記事を見かけたんです。その記事を読んで以来、100年も愛され続けているテディベアのことが頭から離れなくなってしまって…。アイコンとするフォルムにはほかにもいくつか候補があったのですが、最終的には「21世紀のデジタルなテディベアを作ろう!」という着想を得て、2001年にBE@RBRICKが誕生しました。






今回のコラボレーションのBE@RBRICKの製作過程で難しかった点や特徴などございましたら教えてください。


今回、これまでの着ぐるみやキャラクターとは異なり、MUVEIL様とのお取り組みとしては初めて、総柄のBE@RBRICKを製作させていただきました。イチゴ柄はテキスタイルパターンとして、ワンピースやバッグなど、MUVEIL様の衣服でも多く用いられている象徴的なパターンであり、その印象や世界観を損なわないような色味をウォータープリントで上手く表現するため、テストを繰り返しました。また、全てのサイズのBE@RBRICKでイチゴ柄であることがしっかりと視認できるように、パターンのサイズ感にもこだわりました。





今後御社で思い描いている構想がございましたら教えてください。


今年7月に発表した「du-al.io™」が次のフェーズのキーワードになりそうです。これは模倣品に対する対策として、NFC技術とNFT技術を組み合わせることで誕生したシステムですが、ヴァーチャル とアクチュアルの融合、そしてその先の展開をこれからどんなかたちで皆さんにお見せできるか、楽しみにしています!

ご協力いただきありがとうございました。

ひょんなことがきっかけでフィギュアに魅了されてから仕事も方向転換し、その過程で生まれたBE@RBRICK。新しいフィギュアの文化を形成したその背景には偏愛のエネルギーが詰まっています。

MAGAZINE vol.61はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

2022.10