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MUVEIL MAGAZINE
vol.41
2022 CRUISE
クラシックの再構築


MUVEIL 2022 CRUISE COLLECTIONは、ある魅力的な女性作家に思いを寄せたコレクション。
頭で考える平均的な幸せではなく、心から願うとびっきりのハピネスを目指した憧れの人。「これでいいや」ではなく「これがいい!」を大切にした彼女は衣服にも妥協を許さず、自身で制作することも多かったとか。
そんな彼女の生きざま感化され、私たちは理想とするクラシック服を再構築しました。

MUVEIL MAGAZINE vol.41では、デザイナー中山のインタビューとともに実際にコレクションの衣服を生産いただいている工場の方々にもインタビューしました。
コレクションの誕生秘話から実際に商品になるまでの道のりをご紹介します。




DESIGNER'S INTERVIEW


MUVEIL 2022 CRUISE COLLECTION のテーマはどこから生まれましたか。


ある女性作家さんのエッセイに、個人的に所縁のある建物について書かれていたことから彼女について調べていたらその魅力に惹きこまれました。執筆だけでなく、衣食住も趣味も全て全力で取り組んで大好きをコレクションしていく彼女のエネルギーにとても感化されて。運命的な水着に出会ったら何か月分の給料をはたいて買うほど豪快な方ってなかなか見かけることが少なくなりました。装いにしてもけっして妥協をしないで、本当に気に入ったものだけを手にする。見つからないのであればお気に入りを自分で作ってしまう。細部までこだわり、流されないその姿勢をコレクションに込めました。




デザイナーとして、今回のコレクションの特徴は何でしょう。


ヴィンテージを意識した小さなボタンや昭和を思い出すようなプリント、スカーフ使いなどクラシックなスタイルを再構築しました。実はチェックを二種類使用したコートやワンピースは製品染めで挑戦したり、理想の1着を見つけていただけるような仕掛けを盛り込んでいます。彼女を見倣ってミシンを踏みながら見いだせたタック使いなど、個人的に今後のMUVEILのキーとなるような発見が多かったコレクションです。




確かに中山さんがミシンの前に座っている時間がどんどん長くなっているような気がしています。デザインをしていく上での変化がありましたか?


紙のデザインから、手を動かしながらデザインしていくことが多くなりました。やはり実際作ってみないとわからないことが多くて。図形操作をしながらデザインしていくとチームにもスムーズに伝わったり、私自身の頭の整理にもなります。2022 CRUISE COLLECTIONでもクラシックなモチーフを探しているときに問屋街で見つけたプラスチックの菊の花にすごくときめいてしまって。会社に持って帰ってきて立体物を作る気持ちでいろいろとチャレンジし、つくりあげたので個人的に思い入れの強いアイテムです。




おススメの着こなし方はございますか?


今は着崩すことがトレンドだったりしますが、きちんとお洋服を着る新鮮さを楽しんでいただけたら嬉しく思います。


RIBBON STRIPE SERIES
リボンを結んだようなストライプがフェミニンながらクリーンな印象のオリジナルプリントシリーズ。緻密なピンタックやステッチでディテールからその手間を感じ取られるリボンストライプシリーズを生産いただいた(株)パスティスの木下さんにお話を伺いました。


リボンストライプシリーズの特徴を教えてください。


贅沢に取り入れたピンタックです。サイズによって多少変わりますがスカートで約164本入っております。ピンタックを取り入れることでふんわりと広がるボリュームが美しいです。



手間が果てしなく感じますが、どのようにして制作されているのでしょうか。


普通はやりません(笑)。ピンタックも勿論ミシンで1本1本定規で幅を確認しながら縫っていきます。6ミリ間隔で入れていくのですが、前パーツだけで約84本あるので1ミリずれていくと8センチの差が出てしまうので、高い技術力が必要です。




MUVEILのお洋服を生産するにあたってこだわっていることなどありましたら教えてください。


毎回緻密な仕様書が必要となるようなデザインが多く頭を抱えますが、ぼくたちのような小さな工場だからこそ指示が分散されずクオリティーを保持しながらお客さまに素敵な商品をお届けできると自信をもって挑戦していっています。ピンタックだけでなくワンピースの柄合わせも大変な作業で、別々のパーツをウエストであわせて柄をまっすぐ出すためズレない様細心の注意を払いました。細かなこだわりですが、お客さまの手に渡ったときに少しの感動を味わっていただけたら嬉しいです。



WITH SCARF SERIES



ラッキーチャームとチェーンをプリントしたスカーフとオリジナルで作成したスカーフリングが付いたトップスシリーズ。スカーフの柄が巻いたときもしっかり見えるようにデザインしたり、落ちにくい仕様になったねじり型のリング。どれもこだわりが詰まっていますが、その中でもビーズや毛糸を用いた刺繍にシフォンもドッキングしたりと手間を感じられるニットを生産いただいている(株)K&Aの荒川さんに伺いました。


K&Aさんには長年ニットの量産でお世話になっておりますが、MUVEILのニットを生産する際こだわっている点がございましたら教えてください。


ブランドの個性が際立っているので、出来る限り“MUVEILらしさ”を表現できるように工場と情報を共有し、手作り感が出るように努力しています。実際に手作業を加えることが多いので、厳密にはお買い求めいただいたお客様の一点ものになるつもりで作っています。お寿司の握りが本来は手渡しであったように、このようなご時世ですが手渡し感のようなものを感じてもらえたらと念じております。



ニットを生産する工程をおしえていただけますか。


ニットは織物と違って、経糸と緯糸を使って織るものではなく、一本の糸を編むものです。まずはどのような糸を使って編むのか、その素材選定からはじまります。その糸の太さによって、製品の編み物としてのおおよその顔が決まるのです。次にその生地糸の染色工程移り、そこから染めた糸を編み上げて身頃や袖などのパーツを作ります。MUVEILの場合はそのパーツに刺繍などの二次後加工が入ることが多いです。
そのパーツをリンキングという工程で組み合わせます。出来上がった製品を洗って、アイロンを掛け、糸始末などを終えて製品となります。



スカーフ付きリメイクニットの特徴を教えていただけますか。


ニットのボディにシフォンの生地を両脇にドッキング、襟ぐりに刺繍。伸びる素材(ニット)と伸びないシフォン(織物)をドッキングし、さらに刺繍も加えた贅沢な一品です。さらにスカーフ、スカーフリングも付く、とても華やかな異素材組み合わせニットになります。




難しかった部分ありなどましたか。


伸びるニットボディに伸びない素材のシフォンを両脇にドッキングして、さらに刺繍も加わることで、一つの工場の中で完成できない工程を経るため、下請け工場も含めたコミュニケーションがとても重要になりました。各工場の連携がうまくいかないとサイズがぶれたり、シフォン生地にピリつきが出たりしてしまうのです。


ニットは風合いが大切かと思います。長く愛用するためのポイントやコツを教えていただけますと幸いです。


どんなに気に入っていただいても、ヘビーローテーションは極力避けていただき、週に1日とか2日の着用でニットを休ませる時間を作っていただきたいです。MUVEILさんの製品は前述しましたように、手作り感満載のお客様だけの一点ものです。いくら着古されても捨てられないお洋服ですから、サステナブルでエコでSDGs、今の時代に合っています。

ご協力ありがとうございました。
MUVEIL MAGAZINE vol.41はここまで。少し長くなってしまいましたが、MUVEILチームそして協力いただいている工場のみなさまの声を集めさせていただきました。
実現がむずかしく思われるデザインも挑戦していただける工場のおかげでMUVEIL 2022 CRUISE COLLECTIONが完成しました。細かなディテールを幾重にも重ねた衣服がみなさまに幸せを運んでくれることを信じて。

最後までお読みいただきありがとうございました。