イギリス唯一の砂漠に佇む草花とオブジェに囲まれた墨色の家。
イギリスの映像作家、デレク・ジャーマンが不治の病とされた感染症を患った後に、「Prospect Cottage(期待・展望のコテージ)」と名付け、ロンドンから移住した場所です。
海に面しながら玉砂利が一面に広がり、灯台と原子力発電所のみがそびえたつ荒野に、花々を植え、流れ着いた廃材や流木を独自の美的感覚で装飾し、自身と仲間のための王国を築きました。
最果てのような土地に花々がたくましく咲き続けるProspect Cottageから、MUVEILが解釈するユートピアをコレクションに描き出します。
ふわりと舞うオーガンジーやチュール素材、ロマンティックなモチーフを紡ぐことで、
高揚感とエレガンスを日々纏いたくなるアクティブなワードローブに落とし込みました。
いかなるときも自由の歩みを止めずに。
■FABRIC
オーガンジーにモチーフレースを立体的に刺繍したオリジナルファブリックは、春夏に纏いたくなる軽やかな素材に仕上げました。タンジネスの浜をイメージした石のオリジナルプリントはハートやマーブルのパターンでハピネスな表情に。結んだリボンを繋げたようなオリジナルレーステープは、衣服のサイドラインとしてスポーティーに装飾しました。
■DESIGN & ITEM
タンジネスに流れ着いた廃材をオブジェに設えたProspect Cottageのように、あるものから作り出す試みとして、パターンメイキングによるリボンノットシリーズを制作。自身でボリュームが調整できるのも特徴です。
春夏のセットアップとして、チュニックとショートパンツのスタイリングを提案。
ブラウスだけでなくベストとしても使用できるデニムベストBLや、チュール素材のジレを合わせたワンピースやベスト、アクセサリー付きのTシャツなど、自由な着回しが楽しめます。
■MOTIF
彼が育てていたニワトコ・バレリアン・アリウム、カリフォルニアポピーの花々だけでなく、ガーデニング用品の刺繍で遊び心を表現しました。彼の映画作品にインスパイアされた白鳥は、大判のプリントTシャツとユーモアたっぷりなミニバッグに。ボタンとして、デッドストックのアクリル樹脂素材を使用したキャンディのようなポップなボタンやグログランでくるまれたハート型のボタンで彩りをプラスします。