YUKO KATAYAMA

MUVEIL MAGAZINE
vol.1 YUKO KATAYAMA

本日より始動するMUVEIL MAGAZINE。
MUVEILを彩る人々やコレクションが秘める物語を
月に2回お届けする予定です。

記念すべき第一弾は、スタイリストを経て、ボタンを主役とする
アートジュエリーを制作する片山優子さん。
梅田 蔦屋書店で開催されたMUVEIL GRANDMACHARM POP UP SHOPでは、
片山さんのクリエイティブな感性によってMUVEILの
グランマたちをより自由にドレスアップしてくださいました。
いつもエネルギーに溢れスタイリッシュな片山さんに、
ご自身のことを伺います。

MUVEIL MAGAZINE vol.1

大阪蔦屋で開催されたMUVEIL GRANDMACHARM POP UP SHOPでは、片山さんのクリエイティブな感性によってMUVEILのグランマたちをより自由にドレスアップしてくださいました。 どんな想いでお作りいただいたか、お気に入りのドールなどご自由に伺えれば幸いです。


MUVEILさんのグランマ達の個性を大切にしながらボタンとどのようにコラボできるか最初は心配していたのですがいざ制作し始めるとどんどんイメージが湧いてきました。 グランマ達と話しながら制作している姿はきっと滑稽だと思いながら4人のグランマ達の性格を思いながらストーリーを作っていく楽しさに魅了されました。

帽子やバッグ足元にはタイツやソックスを刺繍で!
ボタン以外にもスタイリングする楽しさを感じました。
コラボドールを見たお客様達が「こんなに素敵なグランマになりたい!」「スタイリングの参考になる!」って仰っていたのがとても幸せな気持ちになりました。



MUVEILは子どもの頃を思い出すようなお洋服をお届けすることをコンセプトの一つとしております。
片山さま自身、子どもの頃の思い出に残っている服やそれにまつわるエピソードをお聞かせください。


洋服の作り方の雑誌が主流の60〜70年代の子供時代に、1966年創刊の「MC SISTER」が好きで2歳年上の姉と愛読してました。 1970年に「anan」の創刊もとても楽しみにしていたことよく覚えています。 きっと雑誌がバイブルだったのかもしれません。
中学の時はまだ「ジーパン」も珍しく女子が好んで履くアイテムでは無かったと思いますが、お小遣いを貯めて買った1本を擦り切れるまで履いていました。 高校に入学時ブレザーの下に着る白シャツを母に頼み込んで「オックスフォード地のボタンダウンシャツ」を買ってもらい自分で毎日アイロンをあててた思い出があります。 考えるときっと人と同じ格好をするのを好まない女の子だったのでしょうね。



片山さまがずっと取っておきたい服やものなど宝物を一つ教えていただけると嬉しいです。


デニムが大好きで 購入時は同じデザインでも、行動パターンで長年着用しているとシルエットやダメージの場所等など その人のだけの一点ものになるのが好きです。 後は長年着用した服でサイズ的に着れなくなった服は 自身でリメイクして着続けていきたいと思っています。


素材としてアンティークを使用されることが多い片山さまの作品は、”いつかヴィンテージになるものづくり”を目指すMUVEILにとって学ぶべきポイントがたくさん隠れているように思えます。 ずっと残っていたアンティークのボタンは残るべくして残ったような共通項ってあるように思えますか? もしくはアンティークを選ぶ際ののこだわりやはじめたきっかけなど教えてください。


100年超えるとアンティーク、100年までをブロカント、20〜25年以上経過したものヴィンテージ  洋服の歴史が日本とヨーロッパでは違うのでイコールボタンの歴史が違うのです。 結果創作活動に刺激を感じるボタンが古い時代のが多くなっています。頭で考えるのではなく好きなボタンを集めていたらそうなった感じです。


今回トークショー用に選んでいただいたMUVEILのお洋服のお気に入りポイントはありますか? そのお洋服を使った片山さまらしいコーディネートのイメージもあればご教示いただければ幸いです。
※この質問は、2月29日以前の内容です。


ボタンを蜂パターンになさっているのに気がつき、ボーダーなのにカジュアルではなくエレガントさを感じ配色も好きです。 私のスタイリングの基本はボトムはデニムとほぼほぼ決めているので今回はボトムに合わせました。 29日どんなボタンネックレスをしようかと考え中、楽しんでいます。



国内外で精力的に活動されている片山さんの、今後の活動やプランはございますか?


「自分自身が想像できない作品を生み出したい!!!」です。

企画展の予定は
2020年5月23日~6月13日 大阪市浪速区に有ります「Gallery de room702」
2020年9月1日~11月30日 イタリアのトレヴィゾの「Lazzari」
2020年10月は金沢「Gamadan」で何かが始まる予定

今イタリアで新型コロナウイルスの勢いが増してきています。
1日も早い終息を願っておりますが状況に応じて開催時期の変更などはあるかもしれないと思っております。



■片山優子(現代アーティスト)
片山優子 HP
広告業界でスタイリストとして活躍する中、その小道具としてボタンで手作りした作品が評判を呼び、2009年に制作を本格的にスタートする。翌年のパリでの展示会を皮切りに、VOGUE ITALIA ,COLLEZIONI等ヨーロッパを中心にメディアでも話題に。2013年Alfa Romeo 「I AM GIULIATTA THE DRIVE ART」アーティストに選出。2016年ブルックリンでの企画展も好評で、2017年CHANELが力を入れている、歴史に裏打ちされたノウハウや手仕事に注目する「サヴォアフェールプログラム」に選ばれた。ボタンと言う一つの素材への愛情に満ちた独自の世界観が国内外を問わず注目を集めている。ギャラリーでの企画展を中心に活動している。


2020.3