昭和初期に活躍しながら夭逝した詩人として知られる立原道造。
透明な言葉で心の声を綴る彼の詩は、普遍的な作品として今も愛されています。
文学的才能を若くから開花させた立原は、将来を嘱望される建築家でもありました。 生前構想していた週末住宅「HAUS-HYAZINTH(ヒアシンスハウス)」は、彼の死後半世紀以上を経て建てられます。
建築と自然が共存する北欧建築を意識した湖畔に佇む小さな別荘と、若き詩人の言葉の音楽が醸す抒情詩の数々。
2024 CRUISEは、立原道造が描く美しい音色を奏でる透きとおった風景をワードローブに投影します。
チュールやオーガンジー、共生地の刺繡モチーフで繊細さと透明感を表現。ギャザー・タックを使用して衣服にソネットのリズムを生みだしました。建築だけでなく詩でも重要なモチーフとして登場する窓は、オリジナルレースで出窓モチーフを制作。衣服と同色のリボンやビーズ刺繍を用いてときめきを添えています。
ロマンティックなフェミニンスタイルに澄んだ風を纏って。
わたしたちのすぐそばにある春の情景にみずみずしく溶け込むコレクションを提案します。
TEXTILE
ゆらぎのある靄がかかった大判のオリジナルフラワープリントと生地を解したツイードは、立原が詠う儚い情景を表現しました。
詩『燕の歌』から採用したツバメプリントは、小紋柄で愛らしい雰囲気に。モノフィラメントを使用していないオーガンジーを使用し、肌触り良く仕上げています。
DESIGN&ITEM
チュールで吊ったエアリーなスリーブ、本物の押し花を固めたオリジナルボタンで、春のそよ風を閉じこめました。
同色の生地を重ねて奥行きを与えながら、ギャザーやタック、グログランテープを使用したプリーツで動きを生みだします。
COLOR&MOTIEF
テーマカラーとなるのは、彼が愛した花であるヒヤシンスのパープルとグリーン。
早逝した立原が詩に遺した青春の軌跡をつぼみとして、ツイストデザインや装飾パーツに落とし込みました。同色や透明のパーツでしずくを見立てた花々のモチーフで、みずみずしさを与えて。
NEW YEAR COLLECTION
2024年の干支である辰は、タツノオトシゴとして愛らしく登場。
ツイード生地を使用したアップリケ刺繡を立体的に仕立てました。
デイリーに取り入れやすい裏毛トップス・カーディガン・カゴバッグの3アイテムで展開。