MUVEIL MAGAZINEvol.17Marché de MUVEIL vol.2HANDMADE あたたかなお部屋でぬくぬくと過ごすのが贅沢な季節。 ハンドメイドを楽しめる商品を揃えたMarché de MUVEILの第2弾を開催いたします。ノスタルジックなワッペンやMUVEILアーカイブ生地を使用した手作りキットなど、ご自身だけのオリジナルを制作したくなるラインナップです。 MUVEIL MAGAZINE vol.17では、MUVEILデザイナー・中山路子にハンドメイドの楽しみ方についてインタビューしました。手の温もりを感じる衣服にこだわる彼女に、手仕事の魅力や楽しみ方などを伺います。 手作りを楽しむようになったのはいつですか? 10歳の頃、チクチクするのが楽しみになってました。ハンドメイドでお洋服や小物をつくってくれた母の影響かもしれません。特に刺繍をすることが好きで、ピーターラビットの刺繍に取り組んでたことを覚えております。没頭して何かをつくる喜びを体験した最初のきっかけでした。 デザイナーになるまでずっとその熱はつづいたのですね。 実はそうではないんです。服飾の学校に通っていた時代は、ハンドメイドのあたたかさから遠ざかっていました。それよりも見たことのないフォルムや計算し尽くされた美しいパターンに魅了され、機械的な完璧さを求めていました。 手づくりの価値を再発見したきっかけがあったのですか? デザイナーとなってから、スニーカーのリメイクをするお仕事が舞い込んできたのがきっかけです。当時の私はバレーシューズをよく履いておりスニーカーとは無縁なスタイルだったので、私自身も履けるスニーカーを作ってみようと思いました。 女性らしいパールホワイトのカラーを使用したり、ミシンをつかってパイピングしてみたり、クラシックなロゴを縫いつけてみたり、、試行錯誤のなか手を加えることによって機械的な美しさから息をしはじめたような有機的な美しさへと変化していく感覚を鮮明に記憶しています。そこから手仕事の魅力に傾倒していきました。 ハンドメイドが再燃してから、お気に入りのお店などありますか? 表参道にあったラ・ドログリーさんのお店は足繁く通いました。店内にぎっしりと心躍るボタンやワッペンや大瓶に詰まったキラキラ輝くビーズなど、まさに夢のような空間でした。残念ながら今は閉店してしまっております。今はハンドメイド用品の店舗が少なくなってきたので、今回のMarché de MUVEILのようにMUVEILでも手づくりする喜びをみなさまと分かち合えたらとの想いからはじまりました。 ハンドメイドするコツやアイデアなどおしえてください。 今回ワッペンを豊富に揃えてるかとおもいますが、ミシンでたたいてもハンドステッチでもいいですしバッグからお洋服、スニーカーなど自由に楽しんでほしいです。フルーツとワイングラスを合わせて静物画のようにコラージュしても可愛いかもしれません。ハンドメイドをする際のポイントは、気にしないこと。多少ステッチが変でも細かいことは気にせず最後まで楽しくやりとおすことで広がる景色があるかと思います。楽しくというのは大切な部分と考えていて、その時の精神状況が反映されやすく急いで縫ったものは焦燥感のあるステッチになってしまいがちです。ゆったりした気持ちで少しずつ楽しんでいただけたらと思います。 自分自身の感覚で決めて手を加えることで、自身の一部が加わります。ただのモノからモノじゃなくなる感覚を体感いただけたら嬉しいです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 2020.11 手仕事の温もりは、一つのモノから唯一無二な物語を与える魔法のひと手間。ご自身だけのオリジナルMUVEILをハッシュタグ #MYMUVEIL を使用して是非ご紹介ください。 みなさまとともにハンドメイドの魅力を広めていけたら幸いです。