MUVEIL MAGAZINE vol.18 2021 CRUISE COLLECTION MERMAIDS MUVEIL MAGAZINE vol.18では、2021 CRUISE COLLECTIONを特集。 コレクションのテーマとなった映画『恋する人魚たち』をご紹介します。 『恋する人魚たち』は1990年に公開された映画。 自由奔放な母親と、母親を反面教師として修道女の道を目指す長女、そして水泳選手を夢見る9歳の次女の日常を切り取った家族ドラマ。母親役はシェール、長女は『17歳のカルテ』で知られるウィノナ・ライダーがゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞した作品であり、妹役のクリスティーナ・リッチのデビュー作だったりと現在も活躍する豪華な出演者が集結しています。 恋が終わるたびにしがらみから逃れようと繰り返し引越しをする母親の下、マサチューセッツに引っ越してきたフラックス家。長女は、妹の面倒をしっかり見る反面敬虔なカトリック教徒を目指したり望まない恋愛感情に不安を覚えたりと思春期真っ只中。対照的な母と姉をよそ目にマイペースに水泳のチャンピオンを目指す愛嬌たっぷりな妹。 不安定な家族でありながら、各々が織りなす家族への愛に心があたたまるストーリーです。 作品では世代ももちろん、考え方もまるっきり違う母娘3人が主役ですが、それぞれのキャラクターをファッションで表現されております。 カラフルでセクシーな装いの母親と、対照的にコンサバな格好をする長女と水泳帽をトレードマークのように取り入れる妹。なりたい自分やその時のフィーリングに合わせて表現することができるファッションのエネルギーをひしひしと感じられるのもこの映画の楽しみの一つです。 もう一つポイントとなっているのが、舞台となる1960年代を見事に表現したセットの数々。ポップでレトロな小物がとにかく胸をときませます。 母親のドレッサーの前で娘たちがリップを塗るシーンは、子ども時代の記憶を甦らせてくれます。 喧嘩も問題も途絶えないフラックス家ではありますが、みんな揃って台所で踊るシーンはとにかく元気を与えてくれる印象的なシーンです。 クリスティーナ・リッチがプリプリおしりを振りながら踊る姿は愛おしくてたまらないので、是非ご覧ください。 今月号はここまで。 最後までお読みいただきありがとうございました。 2020.11