MUVEIL MAGAZINE vol.56 2022 PREFALL COLLECTION CUSTOMER EVENT 季節の巡回を想像して 真夏の光が射しはじめた神田明神にて2022 PREFALL COLLECTION CUSTOMER EVENTを開催いたしました。突然の梅雨明けで酷暑の中お越しいただいたみなさまに感謝申し上げます。 MUVEIL MAGAZINE vol.56は、イベントに招致させていただいたしたフリーンス・デザイナーとして活躍するyuki ootani氏と刺繍デザイナーの田口 あゆみ氏のインタビューとともにイベントの様子レポートいたします。 CUSTOMER EVENTも3回目を迎えました。2022PREFALLは、残暑が厳しくなっている日本の秋に合わせて長くご着用できる仕様になっています。今すぐに着たいもの、涼しくなったら着たくなるもの、、、季節の巡回を想像しながらみなさまと共に考える時間はあっというまに過ぎてしまいます。 今回のイベントではささやかなお礼として、お花とMUVEIL MAGAZINEのイラストも手がけるIñigo Gutiérrezによるオリジナル手描きウォールペーパーをプレゼントさせていただきました。2022PREFALLのアイコンとなったラサアプソにご来場いただいた方のお名前を記したスマホ用待ち受け画面です。DogプリントシリーズやDogモチーフシリーズは今回お手に取る方が多く、アップリケ刺繡された毛足の長いラサアプソを「カワイイ!」と撫でてくださいました。 芸術に恋した女性をテーマにした2022 PREFALL COLLECTIONに合わせて、ご自身の感性によって活躍する2人の女性にご協力いただきしました。フリーランスのデザイナーであり人気展覧会のアートディレクターを務めながら、ファッションブランドのディレクションやヴィンテージコレクターと多岐にわたる活動をされるyuki ootani氏によるPOPUP。彼女が収集したアンティークは、どれもエレガントでノスタルジーな琴線に触れます。 刺繍デザイナーとして活躍し、MUVEILのお客さまにもファンが多い田口あゆみ氏の刺繍ワークショップを開催いたしました。念願の復活を記念してモチーフはMUVEILのシグネチャーであるスズランに。ご自身でつくるパーツもあり、みなさま真剣な面持ちで可憐なスズランを刺繍されておりました。 偏愛したい宝ものを見つけたり作りあげるマルシェのような空間を提供してくださったお二人にお話を伺います。 yuki ootani’s Interview 今回様々なアンティークをセレクトいただきました。テーマを教えていただけますか。 ミュベールプレフォールコレクションで特徴的だったスモーキーなミント色と少しくすみある琥珀色に沿うようなアイテム、テキスタイルにも描かれている抽象画だったり、犬だったり、あとは過去のMUVEILのコレクションに出てきていた動物モチーフのものを中心に集めました。 アンティークを集めはじめたきっかけはなんでしょう。 学生時代から古きよきものが大好きで、洋服も古着が好きでしたが、かわいいけど無駄な古道具をちょこちょこと趣味で買い集めていたのがきっかけです。去年くらいから趣味以上に収集してしまい、自分で売ってみようかなと思い古物販売を始めました。 デザイナーとして活躍されている中で、海外ブランドのディレクションをしたりキッズ服のセレクトショップを運営されていたり、多岐にわたる活動をいつも楽しみにしています。心躍るものを見つける審美眼はどのようにして養われているのでしょうか。 とくに意識はしていないです。子供のころから美術館に連れていってもらったり、アートに触れる機会が多かったのが影響しているかもしれないです。 今後の活動などございましたら、教えてください。 展覧会アートディレクターを担当した「ムーミン コミックス展」と「フィンレイソン展」が現在巡回中です。西原のお花屋さんforagerさんにてヴィンテージの花器のイベントも秋冬に開催予定です。 yuki ootani/デザイナー https://linktr.ee/yuki_ootani/ Instagram @yuki_ootani 東京藝術大学大学院視覚伝達研究室修士課程修了後、株式会社資生堂宣伝部制作部入社。2016年よりフリーランスのデザイナーとして幅広く活動中。現在開催中の「ムーミンコミックス展」「創業200周年記念フィンレイソン展」アートディレクター も務める。イタリアハンドメイドシューズ「Sciuscià」の日本展開のディレクションやキッズヴィンテージ&セレクトショップ「2e CHESTS」のディレションなど、活動は多岐にわたる。 Ayumi Taguchi’s Interview 優雅で愛らしい田口さんの刺繍にいつも心が躍ります。刺繍の道に進んだいきさつを教えてください。 アパレル企業のデザイナー時代に、必要に駆られて刺繍の見本を作るようになり、いつの間にか、という感じです。 田口さんが考える刺繍の魅力を教えてください。 特に手刺繍の場合、様々な糸を組み合わせたり、ビーズやパーツを加えたり、いくらでも盛れてしまうところ。一方で、レースの様に繊細な白糸刺繍が究極!と思えてしまう振り幅の広さが魅力です。 久しぶりのワークショップとなりましたが、今回のモチーフはどんなイメージでしょうか? 今回のスズランは繊細で可憐に揺れるイメージです。 刺繍に挑戦をしてみたいと思ってる方、今挑戦されている方に一言アドバイスいただけますか。 好きな図案、作りたい物を見つけて完成させる事。達成感と自己満足が次のやる気に繋がると思います。 今後の活動などございましたら、教えてください。 ワークショップに来られない方にも楽しんで頂けるよう、刺繍キットの種類と内容を充実させていきたいと考えています。 ※刺繍キットやワークショップの詳細は田口さんのInstagramよりご確認いただけます。 田口あゆみ/刺繍デザイナー Instagram @ayumitaguchi770113 文化服装学院アパレルデザイン科卒。アパレル企業デザイナーとして勤務したのち、独立。複数のアパレルブランドの刺繍デザインに携わる。また、様々な舞台衣装の装飾を手掛けるなど「身につける刺繍」を主に活動中。現在、手刺繍の魅力を伝えるワークショップをコンスタントに開催している。 ご協力いただきありがとうございました。 みなさまにまたお会いできますことを楽しみにしております。 MUVEIL MAGAZINE vol.56はここまで。 最後までお読みいただきありがとうございました。 2022.7