INTERVIEW WITH Noritake



MUVEIL MAGAZINE
vol.72
INTERVIEW WITH Noritake
老舗の品格とともに完成したイチゴテーブルウェア

2号にわたって特集しているMUVEIL × Noritake の
イチゴテーブルウェアコレクション。
2023年3年24日(金)よりノリタケスクエア名古屋で
POP-UP EVENTを開催することを記念して、
vol.72では株式会社ノリタケカンパニーリミテドに
インタビューいたしました。
イベントの詳細はページ下部をご覧ください。





コラボレーション第2弾のモチーフはMUVEILにとって欠かせない存在であるイチゴ。
前回のコラボレーション同様、MUVEILのアトリエにてデッサンし一筆一筆色鉛筆と水彩で色付けながら原画を完成させました。
摘み取る前の瑞々しいイチゴを表現するために、有機的な線や実と葉のバランスにこだわったとのこと。テーブルに全て揃えたときにイチゴ畑に踏み入れたようなときめきが生まれるように、絵柄も各食器によって変えているのもポイントです。




MUVEILアトリエにて実際に描かれたデッサン

イチゴの色と言えば赤。赤のグラデーションでイチゴの実りを表現していますが、実は赤く色づけされたテーブルウェアはあまり出回っておらず、フューシャピンクなど他のカラーで表現されることが多いとか。

MUVEILアトリエにて実際に描かれたデッサン

赤い食器が少ない理由や制作秘話とともにポップアップイベントを開催するノリタケの森の魅力まで、株式会社ノリタケカンパニーリミテドにお話を伺います。


Noritakeのボーンチャイナは、世界に誇れるプロダクトしてとして名が挙げられます。Noritakeのボーンチャイナの魅力はなんでしょうか。


「ボーンチャイナ」は18世紀の英国で誕生した磁器の一種で、日本では1932年にノリタケが初めて国産「ボーンチャイナ」の開発に成功。以来多く数多くのシリーズが開発され、多くのお客様に愛されてきました。
やわらかく温もりを感じさせる乳白色が特徴で、空間を照らす間接照明にしっくり馴染み、特に暖色の光にはとても美しく映えます。気品を感じさせるしっとりとした温かみのある肌合い、高い透光性と艶やかな光沢を備えたノリタケボーンチャイナは、表面に施されたデザインを一層格調高いものにしています。




今回のコラボレーションで採用されたケーキ皿、ティーポットやカップ&ソーサーのフォルムの特徴を教えてください。



イチゴ柄プレート¥6,050
ケーキ皿は、使いやすい20cmのクーププレートです。縁周りのあるリム形状に比べ、盛り付ける有効面積の広いクープ形状は使いやすく、デザートにクリームやフルーツを添えて、映える盛り付けもお楽しみいただけます。トーストやワッフル、パンケーキなどの軽食にも使いやすいサイズです。


イチゴ柄ポット¥12,100
ティーポットは、コロンとした愛らしい丸型フォルムのティーポットです。丸型のフォルムは、ポット全体に茶葉を対流させるジャンピングを起こしやすく、紅茶を美味しくいれることができます。汲みたて沸かしたてのお湯を8分目まで注いでいただくことをおすすめします。満水容量:約650ccで、8分目のお湯でいれていただくと、同シリーズのカップで約3杯分相当となります。大きすぎず小さすぎず、ご家庭で使いやすいサイズです。


イチゴ柄カップ&ソーサー¥7,150
カップ&ソーサーは、口当たりの良い薄手でエレガントなカーブを描いたシェイプを採用しています。高台の付いたフォルムは、高級ホテルのラウンジなどでもご採用いただいており、くつろぎのティータイムに相応しい優美さがあります。






今回赤色が使用されておりますが、発色が難しく食器ブランドが敬遠する色だと伺いました。その理由を教えていただけますか。また、今回どのように赤を再現したのでしょうか。


陶磁器の絵付けは高温での焼成が必要なため、赤の発色にはこれまでセレンとカドミウムを含む絵具を使用することが一般的でした。このうち特にカドミウムは人体や環境に有害であるため、世界的に様々な規制が設けられている物質です。 適切に絵付けされた食器からはこれらの物質が溶出することはなく人体には影響ありませんが、ノリタケはセレンとカドミウムを全く含まない絵具を使用しており、苺の赤には、金を含む絵具で表現しています。

MUVEILアトリエにて実際に描かれたデッサン



今回のコラボレーションのこだわっていただいたところや、難しかった箇所を教えてください。


こだわった部分は、メインカラーのイエローの分量です。MUVEILと何度も打ち合わせし、3次曲面での絶妙なイエローのバランスの美しさを模索しました。
難しかった点は、色の再現性です。スズラン画と同様に手描きのスケッチの再現は、色ベタ表現よりも難しく、特にみずみずしいフレッシュな苺の葉の色を再現するために何度も色校正を重ねて、納得いただける色が再現できました。




3/24(金)よりPOP-UP EVENTを開催するノリタケの森には、ノリタケミュージアムも併設されております。その見どころを教えてください。


ノリタケの森は、ノリタケ本社敷地内にある陶磁器に関する複合施設です。名古屋駅から徒歩15分という立地にありながら、緑にあふれ、四季折々の景色を楽しむことができます。
一番の見どころは「ノリタケミュージアム」に展示している、明治から昭和初期に製造・輸出した陶磁器「オールドノリタケ」です。さまざまな技法を駆使した豪華な飾皿や飾壷は、アンティークのコレクターズアイテムにもなっています。他にも100年以上前に描かれた貴重なデザイン画や歴代の食器も展示しており、ノリタケデザインの変遷をご覧いただけます。
園内には、ノリタケ食器を中心に食卓を彩る雑貨などを販売するライフスタイルショップ「ノリタケスクエア名古屋」をはじめ、絵付け体験コーナーを併設した「クラフトセンター」、レストラン、カフェがあり、見学からお買い物、お食事までさまざまな楽しみ方ができます。明治時代に建設された赤レンガ棟や、昭和初期の6本の煙突がモニュメントとして残されており、歴史を感じながらの散策もおすすめです。



写真提供:株式会社ノリタケカンパニーリミテド

園内には、ノリタケ食器を中心に食卓を彩る雑貨などを販売するライフスタイルショップ「ノリタケスクエア名古屋」をはじめ、絵付け体験コーナーを併設した「クラフトセンター」、レストラン、カフェがあり、見学からお買い物、お食事までさまざまな楽しみ方ができます。明治時代に建設された赤レンガ棟や、昭和初期の6本の煙突がモニュメントとして残されており、歴史を感じながらの散策もおすすめです。


写真提供:株式会社ノリタケカンパニーリミテド


ご協力いただきありがとうございました。

MUVEIL×Noritakeイチゴテーブルウェアコレクションは、今春に開催されるMUVEIL POP-UP EVENTでも展開いたします。繊細な色付けと美しい佇まいをぜひお手に取ってご覧くださいね。
MUVEIL MAGAZINE vol.72はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


MUVEIL × Noritake POP-UP EVENT
日程:2023年3月24日(金)〜2023年3月26日(日)
会場:ノリタケスクエア名古屋
お問合せ:052-561-7290

MUVEIL POP-UP EVENT at 伊勢丹新宿店
期間 :2023年4月12日(水)~2023年4月18日(火)
会場 :伊勢丹新宿店 本館2階
TOKYOクローゼット/リ・スタイル TOKYO
お問合せ:03-3352-1111 ⼤代表


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