INTERVIEW WITH Riko Fujieda



MUVEIL MAGAZINE
vol.71
INTERVIEW WITH RICO FUJIEDA
日々にときめきを演出するティータイム

老舗高級磁器ブランドNoritakeとのコラボレーション
第2弾が実現いたしました。
イチゴをメインモチーフとして、
クラシカルなフォルムにメルヘンな
世界を描いています。




イチゴ柄プレート¥6,050
イチゴ柄カップ&ソーサー¥7,150
イチゴ柄ポット¥12,100

ボーンチャイナが放つ温かみのある白とゴールドで可憐なイチゴもエレガントな表情に。高い透光性と滑らかな艶が特徴のボーンチャイナですが、実は強度も他の磁器に比べて高いのも嬉しいポイントです。 カップ&ソーサー、ケーキ皿、ティーポットの3型で展開する今回のコレクションを見ているとお茶会を開きたい気分に。



MUVEIL MAGAZINE vol.71では英国紅茶・アフタヌーンティー研究家の藤枝 理子さんにインタビューしました。
今回のイメージ写真のスタイリングも手掛けてくださった藤枝さんは、本場英国スタイルの紅茶文化を学べる「大人の教養サロン」を主宰したり、紅茶にまつわる書籍を執筆されたりとティータイムにまつわる世界でご活躍されている方。
今回のコレクションの特徴やアフタヌーンティーについて彼女に伺います。


アフタヌーンティーは今では国内でもホテルから自宅まで楽しめるひとときとなりましたが、本来はどのような時間だったのでしょうか。


日本では、正式なアフタヌーンティーというと、ホテルへ行き3段スタンドを前に紅茶を飲む「ヌン活」をイメージしますよね。けれど、英国スタイルのアフタヌーンティーは、自宅にゲストを招いておもてなしするスタイルから発祥しています。上流階級のレディたちが集い、午後のひとときを過ごす社交の時間、ヴィクトリア時代のエレガントな「お家女子会」といった感じでしょうか。



今回のMUVEIL×Noritakeのティーセットは、どんな特徴がありますでしょうか。


自宅で気軽に愉しむアフタヌーンティーにぴったりのテーブルウエアです。 おすすめポイントは沢山ありますが、3点に絞ってみますね。
まずは、ティーカップとティーポットの理想的なシェイプ。ティーカップの朝顔形のフォルムは紅茶の香りを最大限に引き出し、ティーポットのキレイな球形は茶葉のジャンピングを促します。どちらも、美味しい紅茶をいただく条件を満たしています。
二つ目に、白磁と金彩の美しさ。Noritakeならではのきめ細やかな白磁は、紅茶の水色を最大限に引き立ててくれます。また、金彩を施すことで格があがり、フォーマルからカジュアルまで、テーブルコーディネートの幅が広がります。



最後に、愛らしいストロベリーのデザイン。英国式アフタヌーンティーにおいてストロベリーはとっておきのアイテム。しかも、カップを持ち上げると小さなミツバチが隠れている…という遊び心!ハチは幸運のモチーフでお洒落なトーキンググッズにもなり、ティータイムを盛り上げる最高のおもてなしです。





撮影時にキュウリのサンドイッチをご用意してくださいました。キュウリのサンドイッチは元々アフタヌーンティーに不可欠だったとのことですが、何故なのでしょうか。


優雅な英国式アフタヌーンティーに欠かせないのがキューカンバーサンドイッチです。 アフタヌーンティーが発祥したヴィクトリア時代、緯度の高いイギリスではキュウリが非常に貴重な食材でした。貴族たちはキュウリを育てるために庭に温室を作り栽培していたほどです。そんなキュウリを使ったサンドイッチのおもてなしは贅沢の象徴となり「ティーテーブルの貴族」という呼び名まであったほどです。その名残から、今でもイギリスのアフタヌーンティーでは、キュウリのサンドイッチがうやうやしく登場するんですよ。





MUVEILでは今回はじめてティーポットを展開しますが、ティーポットの詳しい使い方を教えてください。


美味しい紅茶を淹れるためには、ティーポットはマストアイテムです。特に「ポットの蓋をして蒸らす」という点がポイントですので、時間をかけて茶葉をじっくりと抽出してくださいね。ティーポットを手にすることができるのは、おもてなしをするマダム一人。日本ではポットの蓋を押さえながら紅茶を注ぐかたが多いのですが、英国式のティーサービスは、右手でティーポット、左手でカップ&ソーサーを持ち、胸の高さで紅茶を入れます。ここはクライマックス、ゆっくりと丁寧に、そして堂々と振る舞ってみてくださいね。




アフタヌーンティーは敷居が高いイメージもあります。ご自宅での楽しみ方を教えてください。


アフタヌーンティーといっても、決して堅苦しいスタイルばかりではありません。 そもそも3段スタンドは必要なく、素敵な食器があれば充分です。ティーフーズも全部手作り…と気負うのではなく、市販のものにちょっぴり手を加えて、上手くアレンジするのもアイディア。サンドイッチは小ぶりにカットして、スプラウトやハーブ、エディブルフラワーを散りばめれば立派なフィンガーサンドイッチになります。スコーンもパン屋さんやデパ地下に 並んでいるものに、クロテッドクリームとジャムを添えれば英国らしいスタイルになります。 その代わり紅茶にはこだわって、ティーバッグではなくリーフティーを用意し、ティーポットで丁寧に淹れてみてください。 1人でも、2人でも、誰とでも…。一杯の紅茶からはじまるティータイムは、日々の暮らしに彩りを添えるエッセンス。心踊る、ときめきの時間を演出してくれますよ。




ご協力いただきありがとうございました。
藤枝さんが撮影の際にご用意くださった美しいキュウリのサンドイッチ。甘いもののお口直しにはもちろん、紅茶との相性が抜群に良いとのことです。
フレッシュなビタミンカラーのテーブルウェアにキュウリのサンドイッチをおともに、午後のひとときを満たしてみてはいかがでしょうか。

MUVEIL×Noritakeイチゴテーブルウェアコレクションは、今春に開催されるMUVEIL POP-UP EVENTでも展開いたします。繊細な色付けと美しい佇まいをぜひお手に取ってご覧くださいね。
MUVEIL MAGAZINE vol.71はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。


藤枝理子 RICO FUJIEDA
英国紅茶&アフタヌーンティー研究家


Instagram : https://www.instagram.com/rico_fujieda
東京都世田谷区にて紅茶教室「エルミタージュ」主宰。結婚後、紅茶好きが嵩じてイギリスに紅茶留学。帰国後、本場英国スタイルにて紅茶文化をトータルで学べる「大人の教養サロン」をスタート。 テレビ、雑誌などのメディアをはじめ、大学講師や企業コンサルタントとしても幅広く活躍中。著書に『もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?』『仕事と人生に効く 教養としての紅茶』など多数ございます。


2023.3