童謡詩人と呼ばれる金子みすゞさんの詩は、
子どものころに読んだ絵本を思い出す優しい言葉で
特別ではない日常風景にまっすぐと世界を映し出してくれます。

生きる喜びと悲しみ、希望の光と孤独、
宇宙の神秘。

彼女の強い思いとやわらかな気遣いのように、
温もりだけでなく凛とした強さを
コレクションに落とし込みました。

見えるものから見えないものまで平等に愛情を注ぐ金子みすゞさんが
教えてくれる大切な心のありか。

彼女の言葉の力のかけらをささやかながらお伝えできれば幸いです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中山 路子