ニューメキシコ北部に位置するアビキューに佇む日干し煉瓦の建物。アメリカンモダニズム先駆者として知られるジョージア・オキーフが全力を傾けた自邸です。
20世紀前半において、女性でありながら一足早く抽象画によって美術界に花を咲かせたオキーフ。形態の本質を捉えた作品を生みだすため、研ぎ澄まされたその美意識を住む環境からライフスタイルの隅々まで行き渡らせます。
厳格なまでに望むものを知っていた彼女にインスピレーションを得てコレクションに落とし込みました。荒涼とした地形と澄んだ空が共存するアビキューの景色をパレットに、グラデーションを帯びる大地の陰影をスモッキングやコーデュロイ生地で表現。ニューメキシコ伝統の装飾で強さを纏いながら、庭で育てた野菜や好んで着こなしたプリントパターンで生活の楽しみを綴りました。
歩くことが好きだと語っていたオキーフ。大地を踏みしめながら壮大な自然と自身を見つめていた彼女のように、快適ながらもしなやかな知性を感じるエレガントなスタイルをご提案します。
DESIGN & ITEM
彼女が愛したモチーフをフェイクファーアップリケやベジタブルモチーフの刺繍、リアルボーンのパーツで遊び心たっぷりにデザイン。ドット・バンダナ・チェック・デニムといったベーシックを多用なスモッキングやタッセル、フラワーレースで手仕事の温もりを添えました。
TEXTILE
ヴィンテージのパターンから着想を得たオリジナルのバンダナ柄はプリントだけでなく、ニットの編み柄に使用。同じくオリジナルである野菜が見え隠れするミックスフラワープリントは、シャンタン生地を使用しクラシックな表情を覗かせます。手触りのいいコットンにウールを混紡した糸や、フェイクレザー・コーデュロイで季節感を与えて。
COLOR
乾いた荒野のホワイトとキャメルの濃淡、そしてオキーフが愛したブラックをベースに採用。インテリアのポイントで使用されたミントグリーンを配色に効かせました。刺繍パーツ含めシグネチャーであるMプレートもシルバーで統一し、スパイスに。