2024 CRUISE COLLECTION
Hyacinth
昭和初期に活躍し、24歳で急逝した詩人・立原道造。
詩人としてたくさんの方々に愛された彼が、志した建築の世界。
メモに残された構想を元に、
2003年に彼を慕う人々の厚意で完成したヒヤシンスハウス。
建築作品を見ることが出来る唯一の場所。
彼が夢見た、自分のための別荘から
優しいリズムに包まれたコレクション。
こだわりについて数多く詩っている窓。
彼の好んだ窓辺の花を落とし込んだレースカーテンシリーズや、レース編みニットのセットアップ。
つややかなビーズが輝くフラワー刺繍、リボンシリーズは慎ましやかでありつつ、ロマンティックな彼の世界観を表現。
窓台にやってきたネコをイメージしたインターシャプルオーバーに落とし込む。
結核で入院している時、友人にいたずらっぽくいった一言。
本物の花を閉じ込めた釦、プルっとしたボリュームがゼリーのようなチュールフリルシリーズ、タックレースシリーズ。
透明感を素材に落とし込んだ、
プリーツカラーのカーディガン、フラワーテープスカート。
そよ風の動きに共鳴するフラワーモチーフシリーズ。
ツバメのオリジナルプリントは
雲のように続くシャーリング加工で生地に立体感を出す。
おぼろげな記憶を探る時の
ノイズがかったようなフラワープリント、
生地端をほぐしたツイードのテキスタイル。
立原道造が別荘の名前に選んだ花ヒヤシンス。
再生という花言葉を持つ。
贅沢なもの、豪華なものではない
小さな別荘に込められた
手に届く豊かさ
ひとつひとつに想いを馳せ
情景に溶け込むような感覚をお洋服にとじこめて。