ミヤコワスレを愛した昭和を代表する女優・高峰 秀子からインスピレーションを受けた2024 PREFALL COLLECTION。

幼少期から天才子役と呼ばれ、実績を積みながら「二四の瞳」等300本以上の映画に出演し国民的人気女優に上り詰めただけでなく、エッセイストとしても高い評価を受けました。大女優としての地位に奢ることなくユーモアを持ち合わせながら実直で気取らない彼女の姿は、エッセイからだけでなく写真に残された彼女の愛用品からも垣間見ることができます。

家の中でキッチンの束子にいたるまでこだわりを持ち、好きなものを手入れし長く愛用し続けること。
はでやかではない、芯をもった気品を大切すること。

MUVEIL 2024 PREFALL COLLECTIONは、トレンドに振り回されず長く寄り添ってくれるクラシックなスタイルにフォーカスします。

オーダーメイドが根付いていた昭和時代のパターンから再構築。高峰氏の自宅のインテリアを参考に制作したオリジナルレースやプリントでノスタルジックな表情を添えました。
ひと手間かけた衣服をつくりつづけるブランドとして、ハートのラインステッチやパールのハンド刺繍、花々のカットワークを施したテキスタイルを提案しているのも特徴です。

コレクションカラーは、ブラック・ブラウンのベーシックカラーとともに、パープルやピンクといったミヤコワスレの花弁の色でニュアンス付けしました。

「何気なくある」という凛とした女性の姿を再解釈し、現代に落とし込みます。

■DESIGN＆ITEM
ネックラインが詰まったコンサバティブなワードローブにハート刺繍や、高峰氏が好んだネグリジェをカットソーとドッキングさせ、相反する要素を組み合わせて遊び心を添えました。

■TEXTILE
綿素材やリネンなど通気性の良いファブリックから、ウールやファーなど起毛素材で季節感を添えました。インテリアに使用されるゴブラン織りを表現したオリジナルプリントでは、表情のある生地を使用し立体感を再現しています。オリジナルの小柄プリントは、猫と花をクラシカルに描きました。フラワーキルトやヒートカットで制作されたフラワーモチーフシリーズなどひと手間を添えたテキスタイルを提案します。

■MOTIEF
彼女が晩年可愛がった猫を起毛させたアップリケやクロスステッチで表現。懐かしい表情が特徴です。
カメオモチーフは、立体的な横顔とかぎ針編みの装飾で温もりを添えました。 今コレクションの花々は、ミヤコワスレをはじめ、彼女が愛した野花を取り入れています。