2024 CRUISE BLACK DRESS



MUVEIL MAGAZINE
vol.85
MUVEIL 2024 CRUISE CAPSULE COLLECTION

タイムレスなワードローブ

ずっと色褪せないワードローブを挙げるとするならば
ブラックドレスを挙げる方も
多いのではないでしょうか。

ココ・シャネルが「リトル・ブラック・ドレス」として
黒一色のドレスを発表したのが1926年。

ヴィクトリア朝時代からつづいた
黒いドレス=喪服の
イメージを覆し、纏う人の魅力を引き出しながら
数多のシーンで活躍してくれるアイテムとして
君臨しつづけています。



汚れが目立たない。
合わせるアクセサリーで魅惑的にも保守的な雰囲気も
洗練された印象も自由自在に演出できる。

2024 CRUISE CAPSULE COLLECTIONは、
機能的かつ合理的なアイテムと呼べるブラックドレスに
フォーカスしました。



どのドレスも素材を2種類以上使用し、
黒一色でも立体感が生まれ
軽やかさを添えました。
シンプルなアイテムだからこそ、
美しく見えるシルエットに
こだわっているのもポイントです。

MUVEIL MAGAZINE vol.85では、
ドレスに込めたこだわりとともに、
パーティーやおでかけも多くなるホリデーシーズンに
オススメのコーディネートもご紹介します。



KNIT COMBINATION DRESS



レーヨン混のセミマットなツヤが美しいニットトップスからふんわりと広がるスカートが美しいニットコンビドレス。タイトに仕上げたトップに対して腰下からボリュームを出すことで相対的にスッキリ見えるシルエットがポイントです。
脇ファスナー仕様でフィット感がありますが、ウエスト上部に位置しているので、気になる下腹部はカバーしてくれます。アイキャッチーでありながらゴージャスになり過ぎないスカート部分はパタンナーが最もこだわった箇所。

ダーツの数や角度を試行錯誤してシルエットを完成させました。ダーツとは、布の一部をつまんで、三角形に縫ったつまみのこと。
平面である布を立体にする技法のひとつで、身体の凹凸に合わせり動きやすくするために使用されます。つまんだ部分が尖った矢の形をしていることから、ダーツと呼ばれるようになったとか。
今回は丸いフォルムがでるようにカーブしたダーツを1本ずつ広がるパーツに縫うことで、ところどころ飛び出るようなシルエットにやわらかなボリュームを添えています。




ニットコンビドレス / パール刺繍ダウンコート / フラワーイヤリング / リボン刺繍バッグ / ドットソックス


パール刺繍ダウンコートは、防寒しながらも華やぐ優れモノ。黒のドレスにベージュとゴールドの小物でやわらかな印象をプラスすれば、エレガントでもほどよい抜け感が生まれます。



COCOON DRESS



動くたびにひらりと舞うシャギー素材をメインとして、レースと小花柄のジャガード生地をドッキングしたコクーンドレス。フリンジのジャガード生地も少し透け感をプラスしたり、コードが効いたレースを使用することで、贅沢な素材使いでも抜け感がでるようにこだわりました。襟元はスクエアですが、胸元が開いていないので上品に仕上げています。ツヤが美しいゴールドのファスナーがアクセサリーのようなポイントに。
内側に裾が入るコクーンシルエットをひざ下丈にすることでボディラインを拾わなくともスマートなスタイルが生まれます。




コクーンドレス / フラワー刺繍ブルゾン / パール付リブプルオーバー / ベルト付ワイドパンツ / 押し花イヤリング / ネコポーチ


実は、パンツとのコーディネートも想定してデザインされています。シルエットが美しいベルト付きワイドパンツと合わせれば遊び心を添えたパーティールックに。寒い季節にはタートルをレイヤードするのもおすすめです。小物を白で統一して明るさをプラスすればブラックコーディネートにメリハリが生まれて、またちがった表情が生まれます。



SLEEVE EMBROIDERY BLACK DRESS



Iラインなシルエットにアネモネの刺繍を施したボリュームのあるスリーブでポイントを施した袖刺繍ブラックドレス。ブークレヤーンで表面感のあるツイードのボディーとフリンジツィードのスリーブで、生地の立体感にもリズムを添えました。
シルエットは後ろやウエストにもダーツを施してスッキリさせながらフィットしすぎないのでリラックスして纏えます。
お袖はパフスリーブでありながら、上にボリュームを出して袖元を下げているので甘過ぎず幅広いシーンで着ていただけます。




袖刺繍ブラックドレス / フラワー刺繍コート / リボンテーラードジャケット / リボン刺繍バッグ


長い季節楽しめる軽めのツイードなので、テーラードジャケットを羽織りとして合わせても重くならずに楽しんでいただけます。リボンやお花のモチーフもブラックトーンで統一すると大人っぽい印象に。



MUVEIL MAGAZINE vol.85はここまで。
イルミネーションで街も煌びやかになるこの季節。華やいだファッションに身を包み素敵なホリデーシーズンをお楽しみくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。


2023.12