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MUVEIL MAGAZINE
vol.46
2022 SPRING SUMMER
衣服の力を信じて


太陽の光が降り注ぎ爽やかな風が
吹きこむ季節にむけてお届けする
2022 SPRING SUMMER COLLECTIONの
テーマは「New Classic Marine」。

ボーダー、セーラーカラー、
ネイビー、ホワイト、レッド。
普遍的なマリンスタイルを再解釈して
生まれたコレクションです。

MUVEIL MAGAZINE vol.46では、
コレクション誕生秘話と
商品に込めた想いをお伝えします。

2022 SPRING SUMMERのLOOKはこちら

DESIGHNER'S INTERVIEW


今回のコレクションテーマであるマリンルックは、アメリカンレトロな要素がポイントになっております。コレクションが描く景色はどこでしょうか。


マリンと言われるとゴダールの映画に登場するようなフレンチルックなマリンが連想される方も多いと思います。今回の舞台はアメリカ郊外の港町をイメージしました。2022 SPRING SUMMER COLLECTIONとともに発表したポパイ™とコラボレーションしたので、ポパイ™のアニメーション配信が始まった1960年代に舞台を設定しました。





マリンルックを選んだきっかけはコラボレーションと強く結びついているんでしょうか。


そうですね。個人的な話になってしまいますが、モチベーションを保つ難しさについてよく考えていました。目標を設定して、「よし!」と意気込んでも気づいたら力尽きてしまう瞬間て誰もがあるかと思います。ポパイ™は愛するオリーブオイル™のために、ホウレンソウを食べてパワーアップして彼女を守りきります。自身に置き換えたとき、ポパイ™のホウレン草はファッションになりえると気づきを得ました。
お洋服にメイクと着飾ったときに、湧き上がるエネルギーを改めて呼び覚まされて。今日はいろんな文脈と背景が何事にも求められますが、シンプルに衣服がもつ力を信じたいと思ってコレクションを描きました。気持ちが解放される季節の訪れとともに、着てくださる方に元気を与えられることを念頭に置いています。






今回構想の段階からミシン作業している姿をよく見かけました。実際に手を動かしながらアイテムを構想することが多くなりましたか。

そうですね。例えばカラーステッチシリーズは、色がもつエネルギーを念頭に「色で溢れたい」イメージで無我夢中にミシンを走らせました。ミシン糸をさがしたり、レースをマジックで塗ったりしながら図形操作しています。そこから生まれた試作品を、アメリカンヴィンテージを参考に衣服に落とし込みました。





他にも今回のコレクションの特徴を教えてください。


ステッチ刺繍のモチーフはアメリカのレトロアメリカンなソーイングキットを参考文献として、考案しています。レースコンビのシリーズは、よく見るとロープを使用した立体的なデザインしたオリジナルの刺繍です。看板やロゴ、ダイナーを装飾するテーブルクロスなどアメリカの港町をお散歩しているような気分を味わっていただけたら嬉しいです。




PATTERNMAKER'S INTERVIEW


パタンナーの仕事に関して教えてください。パタンナーというと衣服の設計をする人というイメージですが、どのようなお仕事でしょうか。


デザイン画とディテールが決まり、素材をセレクトしてからそれを立体に落とし込む作業を担います。シーチング(生成りの木綿の生地)や似寄りの生地でトワル(お洋服の形)をつくり、実際に着用し修正しながらサンプル用のパターンを作成するのが最初の過程です。次に実際の生地でサンプルを作り再度着用の修正を行い、今度は生地の特性に合わせて型紙を修正します。デザイナーの意向、工場さんでの工程、お客さまの着用感、と多様な視点をもってミュベールの世界感がまとまるようにシルエットを考えていくんです。納品までに検品と修正を繰り返し工場さんと打ち合わせを経て、商品として送り出します。



MUVEILのパターンに込めているこだわりはなんでしょう。


ミュベールの世界感やディテールに寄り添いながら、大人の女性が着やすいシルエットを目指しています。素材がもつ特徴と相反する要素を加えるようこともそのひとつです。例えばリュクスな素材であれば少しラフなパターンを設計することで、様々なシーンで着用いただけるようにしたり。やはりたくさん着用いただけた方が嬉しいですから。カジュアルな素材はあえてキレイ目なシルエットにすることで、品性を大切にします。
実際に着用しながら何度も修正するボトムスは、こだわりを詰めているので是非チャレンジして欲しいです。愛用くださっているお客さまとの信頼関係を大切にシーズンが変わってもサイズ感が変わらないように気を付けたり、幅広い年齢層の方の身体になじむ工夫をしています。




ベルト付きデニムシリーズについてこだわりのポイントを教えてください。


デニムは足が開きやすい設定で制作されるボーイズパンツではなく、女性らしいキレイ目なパターンになるように心がけました。パターンの観点で話すと脇線が真っすぐで倒し部分が大きい従来のデニムに対し、丸みがあって収まりがいいように変更しています。
パンツ・スカート共にタックが入っていますが、このタックがこだわっている箇所のひとつです。タックが広がらない様ポケット布を大きくしたりと調整し、着用した際に美しい落ち感を楽しんでいただける様にしています。リボンを結んだ付属のベルトとタックが、とてもマッチするのでセットで楽しんでいただけたら嬉しいです。
パンツのラインとしては、脚のラインを拾わないけどスッキリ着用できる太さに設計しました。スカートはMUVEILでは珍しいストンとしたストレートなシルエットになっています。スリットも足さばきが綺麗に見える様にこだわりました。





カラーステッチシリーズのこだわりはなんでしょう。


こちらのシリーズはトワル縫いから苦労しました。使用しているハシゴレースや配色のカラー糸が多様なので、どう工場さんで生産できるようにするかを考えるのが難しくて。緻密な構造や技術が求められるものは、作りやすさを考量し同じパターンの連なりで設計しました。ワンピースは襟元がすっきりしているので袖は襟ぐりからタックを入れて華やかさを添えました。春夏に着やすいふんわり広がるワンピースとなる様ピンタックのバランスにこだわっています。ウエスト部分のベルトは2本にしているのでベルトのように左右で結んでもらってもギャザーを寄せてそのまま垂らしたり、上下で結んでも楽しんでいただけるかと思います。ブラウスは衿部分がポイントになるので、肩のあたりはすっきりさせて肩先からギャザーを寄せています。センターにピンタックを寄せて、後ろにタックを入れることでふわっと空気を纏った後ろ姿が美しいです。



MUVEIL MAGAZINE vol.46はここまで。
何時も私たちの味方で居てくれるマリンルック。みなさまとともに楽しめたら嬉しく思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

2022.2